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不妊をのりこえてようやく

流産の苦悩と幸せな出産メール

流産の手術(ソウハ手術)から2週間が過ぎ

心の傷はまだ癒えてはいないが

どうすれば気分転換が図れるか

と、少し前向きに考えられるようになってきた。

 


そんな今日のことだった。

ある知人からメールが来た。

赤ちゃんが産まれたそうだ。

この人がこの時期に出産する事は知っていた。

だから、

誰か他のメンバーから、

お祝いに関してのメールがくる事は覚悟していた。

しかし、

本人から直接出産報告メールが来るとは思っていなかった。

想定外だった。

心身ともに、

まだ流産の傷が癒えていない私には

強烈に辛いメールだった。

堪えきれなくなって、

またしても涙した。

堪えきれなくなって、

主人にメールした。

主人からすぐ電話が来た。

私は、会話の途中で言葉が詰まった。

涙で声が出なかった。

主人は、こちらの状況を説明すればわかってくれると言った。

しかし、そうだろうか?

その人の周りで、赤ちゃんが出来ずに悩んでいる人がいなければ

この辛い気持ちはわからない。

その人の周りで、流産して苦しんでいる人がいなければ

この辛い気持ちはわからない。

私自身、この辛い気持ちは経験して初めて知ったのだ。

メールで簡単に伝えられるものではない。

もしこちらの今の状況をメールで切実に話したところで、

向こうが読み間違えれば、

同情して欲しいという気持ちだけの、

幼稚なメールになってしまう。

だからと言って、

電話でこの状況を話せば、

私はきっと途中で声を詰まらせるだろう。

 

近いうちに、

誰か他のメンバーから

「みんなでお祝いを持っていこう!」

と連絡が来るだろう。

赤ちゃんに会いに行かなければならないだろう。

そしてその時私は

「おめでとう!」と

笑顔で祝福しなければならない。